世界大戦の世紀を経て、私たち人間はまさしくひとつの地球を共に分かち合っているという事実を目の当たりにしてきました。そしてスティーブ・ジョブズのような人たちを通して、さらに世界は身近になりました。
いっぽう、より小さな次元で、文化的背景や価値観、それを形成する言語の違いなどから多くの対立や困難にも日々直面しています。
ご存じのように、スポーツや音楽だけが、その壁を乗り越えてゆきます。この力は、まさに神がかっている、と私は信じています。
マイケルジャクソンの歌に「Let's Pray for All the Lost Children, Wishing Them Well and Wishing Them Home」というフレーズあるのをご存じでしょうか。私はこの言葉は単に家を失った難民の子供たちのことを言っているのではないように思います、そうです、世界中の私たち一人一人のことです。
いま世界は一つになろうともがいています。 今日の科学者は、遺伝子の研究により人類は一組の男女から出発していると突き止めてもいます。つまり我々はより大きな視点から見れば、事実上ファミリーであったという意味です。 ファミリー、家族、というのは基本的には、もっとも親密で大切、慕わしい関係を意味します。全体として見る時、世界は未だ、一つの家族には成りえていません。
異なる国の人々や、よそのお家、赤の他人でも、誰一人として、お父さんお母さんがいないのに生まれたという人はいません。どちらか一方が欠けてしまえば私自身はここにいなかったのです。家庭、家族というものはいつの時代も、世界のどこへ行っても共通する、重要な単位ではないでしょうか。
世界が一つの家族のような絆で繋がることが、実は私たち全員の共通の願いではないでしょうか?格差の問題も、主義宗派の対立も、こういう気持ちがあれば解決の道があるかもしれない・・・私はそう考えています。ギター、音楽とは人生を豊かにしうる神様からの贈り物・・・そのような恵みを分かち合う我々は、神の目から見れば一人として取りこぼすことのできない尊い子供たち。家族と、家族のような大切な人たちとだからこそ分かち合いたい音楽。そういう風にものごとを見れたらギターは優しく微笑みかけることでしょう・・・。
もうひとつ、マイケルの有名な楽曲に言葉を借りたいと思います。「I'm Starting with the Man in the Mirror, Asking Him to Change His Ways...」この世界をもう少し良くしたいと、もしそう思うなら、まずその鏡に映っている人間(つまり自分自身)から始めるんだ、と。
○音楽という天からのプレゼントを用いて出会う人々の人生が少しでも豊かになることに貢献する。
○自身が音楽を通して出会った人々や与えられた恵みに対する感謝と恩返しを音楽を用いて行う。
そのために次のことを行います
①聴く人が何か深い世界へとつながるような心に響く音楽を作ること奏でること。
②ギター分野で家庭をモデルとした新しい音楽コミュニティを作り、それを通してギターによる、あるいはギターが絡む新たな音楽のスタイルを生み出すこと。
③ギターで出会った人々が、音楽という天からの贈り物の価値を知って、それを上手に扱える人となれるよう導くこと。
④ギターや音楽、そしてそこで出会った人々と共に、”We are the World, We are the Children”というフレーズが暗示するような、私たちが同じ一つの世界の一員であり、大きな家族のメンバーだと認め合うことのできるような未来に向かってゆきたい。そのために自分に出来ることを見つけてゆきたい。音楽でなら、言葉が分かれる以前の共通のルーツにまで遡ることは、難しくないはずだと信じます。 |