楽器の内部に特殊なマイクがセットされ、かつエレキギターのようにシールドケーブルにさしてそのままスピーカーから音が出せるようにするための音増幅メカであるプリアンプをインストールしてある、エレクトリック・ガットギターいわゆる「エレガット」。
この写真の楽器、エレガットとして売っていたものではありません。
自前で加工取付いたしました☆
ピエゾピックアップの音というのはアンダーサドル型であれコンタクト型であれ、生音派からするとどうしても妥協する気になれないもの(だった)ですが、tc electricのBODY REZのおかげで少し妥協点を見出すようになったところで、「エレガットを使うというのも有りだな」と考えるようになりました。
楽器店で色々試奏させてもらいながらとりあえずのエレガットを買っちゃおうかなと迷い道・・・。情報収集してみると10分の1のコストで手持ちの楽器をエレ化できると悟り・・・まずは品物をポチ買いしました(^^♪
夏はDIY!夏休みの工作は子供だけの楽しみではありません(^^
作業場を確保して、工具をそろえて、それ自体も楽しいんですよね☆
書斎スペースを模様替えしちょうどいいオタクな場を作り上げましたっ(汗)!
ピエゾ素子を埋め込むサドル部分の調整から入ります。パーツが小さいから取り掛かりやすいです。でも慎重かつ忍耐のいる作業です。
直角のあて木を置いて紙やすりで1ミリ、2ミリと削ります。サドルの下にピエゾ素子が来ますのでその分の高さ分そして必要に応じ弦高調整したい分を削ります。
写真はありませんが、ドリルで開けてピエゾ素子を通せるようにし、調整後のサドルをかぶせて、とりあえず弦を張ってみます。
12フレット6弦の弦高が約3.3ミリというところ。この際もう少し弦高を下げたいところではありましたが、サドル自体の高さが限界に近づいてきており、削りすぎは怖いので、この辺で削るのは終わりにしました。
クラシックギター(今回のはフラメンコギターですが)にしては4ミリを越えていないので十分な低さかと思います。私的には演奏の上でも十分弾きやすいレベルです。
アンダーサドルピエゾがクリアできたら、いよいよオンボードプリアンプを取り付けるための大穴開けです!
Fishmanサイトから型紙をダウンロードし、養生テープで適当な位置に張り付けます。
彫刻刀、ドリル、のこぎりを駆使して切断してゆきます。
こうしてできた大穴にプリアンプを取り付けるわけです。
これら以外にもエンドピンジャック取付の作業があります。12ミリの穴開け、そしてピンジャックの固定です。
装着できました!
そのままミキサーにシールドでつないでもそれなりの音になります。ただピエゾの音はピエゾ臭い音と言えるでしょう。ブレンドのマイクのつまみを上げてゆくとより自然なサウンドになってきますが、低域がハウリング防止目的で押さえられているためキンキンした音色になりがちです。
そこでアコギ用プリアンプDIをかますと、パワーも増し、音色もより生音へ一歩近づく印象です。ただし設定に時間をかける必要があります。一言でいえば「生のギターらしくない音を見つけてカットする」ための作業です。
さらに前述のBODY REZをONにしてみると低域が豊かになり薄っぺらい感じが解消され、グッと生のギターらしい音にまた一歩近づきます。※「近づきます」という表現にご注意ください。妥協できない方もおられることでしょう。