「この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策」いかがでしたでしょうか?シリーズ最終回の40回目です。
この連載「この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策」では、題材曲があってそれをアレンジするときの基本的な考え方・アプローチ法について扱ってきました。
これまで見てきました様々なアイデア・奏法などを、カテゴリごとにザくっと分類してみます。「リズムパターンを変えたいな・・・」とか「何かいいエンディングのアイデアは無いかな?」とか思ったときに、辞書の目次のように使って頂けたらと思います。
①コード、ハーモニーのアレンジ
・・・(8)(10)(11)(12)(14)(15)(16)(21)(38)
②リズムパターン、スタイルのアレンジ
③ベースライン、対旋律のアレンジ
④主旋律のアレンジ
⑤ギター独自の奏法を用いる
⑥イントロとエンディングをつける・工夫する
・・・(29)(30)(31)(32)(33)(34)(35)
といった感じになります。
最後に、これらを「どのように組み合わせるのか、組み立てるのか?」という点に関してです。
結局は、自分の内に聞こえる音・イメージがどんなか、ということが最もカギになります。
「Happy Birthday To You」と一口で言っても元気いっぱいのHappy Birthdayを歌いたいときもあれば、ちょっと落ち着いていてムーディなHappy Birthdayをという場合もありますし、全く意表を突くコミカルなHappy Birthdayがふさわしいシチュエーションもあることでしょう。
自分の中に聞こえてくる音楽というのは個々人に、その時々に、違ったものであるはずです。趣味・趣向、これまで聞いてきた演ってきた音楽、聞かせる相手、といったファクターもあるでしょう。
こういう風に弾きたい、こういう音づかいがしたいという時、自分の引き出しの中から自分自身で判断して、選び、演奏(作曲)する・・・。そのために、アレンジ・作曲の実践的な知識の量と、演奏技術の熟練度とを、増やし高めてゆく・・・。このような音楽力向上のための努力を日々重ねることは、けして手軽で簡単なことではありません。でも、だからこそやりがいがあるのであり面白い!そして音楽はけしてあなたを裏切らない、そう付け加えてこのシリーズを「完」とさせて頂きます。
ぜひ、これまでの内容を参考にしていただきご自身のギターライフをより面白くそして生涯楽しむコツをつかんで頂けたらと思います。最後までお読みいただきありがとうございました☆
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