エンディングのアイデア「続・エンディングで使えるコード進行」:この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(35)

前回前々回の記事で取り上げましたエンディングのアイデア「エンディングで使えるコード進行」の続きです。さらに「しばしば耳にする・・・」的なコード進行をご紹介したいと思います。

サブドミナントマイナー応用編

 

④bⅥmaj・・・bⅥのコードは3度の音がⅠのルート音と同じになります。このシリーズの場合キーがAメジャーですのでbⅥコードの構成音はF・A・C。

 

⑤bⅥ-bⅦ・・・bⅥからbⅦコードへそしてⅠへとつながるコード進行はナチュラルマイナースケール上のダイヤトニックコードⅥ→Ⅶ→Ⅰ進行の応用です。

 

⑥bⅦ・・・bⅥのコードを省いてbⅦのコードのみ。

 

このbⅥ・bⅦは同じ主音のマイナーキーからお借りしてきたコードです。つまり原曲がAメジャーならAmのキーのダイヤトニックコードを見てみるとその中にあるコードです。機能的にはサブドミナントです。

 


Happy Birthday to Youエンディング例(キーA;bⅥ-bⅦ進行)
例⑤bⅥ-bⅦ進行(F-G部)

裏コード

 

⑦bⅡ・・・bⅡのドミナント7コードはⅤ7の裏コードと呼ばれます。このbⅡコードがドミナント7ではなくmaj系の場合もありそれは「ナポリの6」と呼ばれます。

 

⑧bⅥ-bⅡ・・・bⅥとbⅡの組み合わせ。ちょうど4度上昇進行になっています。裏コードの手前にもう一つコードを挟んだ例です。bⅥはmaj系とドミナント7系の場合と両方あります。

 


Happy Birthday to Youエンディング例(キーA;bⅥ-bⅡ進行)
例⑧bⅥ-bⅡ進行(F-Bb部)

以上、特殊な例を除外して考えてみますとだいたいこのくらいのコードが浮かび上がってくるかと思います。

 

あとは自分の好みのサウンドと好みの使い方を発見し、からだ(耳)で覚えて行ければいいですね☆


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