対位法のアプローチ:この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(24)

これまで、どちらかというとコードとメロディという観点でソロギターを構成し、その二つを色んなジャンルのリズムスタイルや奏法にのせて形にするというアプローチでアレンジ術を見てきたわけですが

実はもうひとつ、非常に重大な要素があったのです。

 

それが「対位法」です。

 

クラシック音楽の歴史を見れば、ルネサンス・バロック時代からこのようなアプローチは存在し、とくにバッハによって既に頂点に達した対位法音楽はその後の作曲家たちにもその精神は受け継がれ曲作りにおける重要なポイントの一つになっていきました。

 

というわけで、対位法的な伴奏を伴うHappyBirthdayの例をどうぞ↓

HappyBirthdayの主旋律に対してもう一つ動きのあるベースラインのような中域のメロディが絡んでいるのが分かるかと思います。

 

これは2声(2つのメロディ)の音楽になっています。

 

伴奏がボンボンボンとベースのルートや音だけならすのでも、コードでリズムを刻んでいるのでもなく、コード感を出しながらもあくまでメロディとして主旋律とはまた別の動きをしています。

 

これが対位法というものなんです☆

 

コード伴奏が縦の音の重なりだとすると対位法的伴奏はコードを横に展開し、同じ音を無駄に連打することなく、しかしより躍動感と立体感をもって主張しています。

 

ぜひあなたのアレンジの構成要因の中に、この対位法というアプローチを加えてみてください!


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