第7・8回の「ジャカソロ・アレンジ編」では①弦上にあるメロディをストロークでコードと同時に鳴らしてみました。その際、「メロディがくっついたコード」を弾き続けていた訳ですが、そのコードがいったいどんなコードであったのか?これをもう少し詳しく見てゆきたいと思います。
この種のアレンジのポイントは同じコード(ネーム)でも弾くポジションが異なる、あるいは音域を変えるといういわゆる「コードの転回」という方法です。メロディの位置にあわせてコードを転回させていたわけですが、たとえばAのコードでも、出てくる順に、
①開放弦ポジション
②2フレットセーハ
③5フレットセーハ
④9フレットセーハ
⑤7フレットセーハ
と合計5つの場所で異なる形で現れます。TAB譜でご確認ください↓
※開放弦ポジション以外は①~④弦のみのコードフォームにしてあります。
ギターというのは代表的なコードのフォームを覚えることで、それをそのまま違うキーでもすぐに応用できるという便利な構造になっております。
譜例のコードに関しても、それぞれ開放弦ポジションでよく使われる一般的なコードフォームをもとに、ルート音の場所に合わせてスライドさせるだけで簡単に導きだすことができます。
①開放弦ポジション:オリジナルAのフォーム→移動なし
②2フレットセーハ:オリジナルGのフォーム→2フレット移動
③5フレットセーハ:オリジナルEのフォーム→5フレット移動
④9フレットセーハ:オリジナルCのフォーム→9フレット移動
⑤7フレットセーハ:オリジナルDのフォーム⇒7フレット移動
というように、シンプルなフォークソングなどで使うC、G、Aなどの基本的なコードさえ知っていればすぐに確認できます。
ぜひ、ご自分のギターで、音に出して、確認してみてください☆
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