禁じられた遊び風アルペジオで攻める☆:この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(4)

第4回目は、「禁じられた遊び風アルペジオ」です!

 

ギターをソロで、という時に忘れてならないのがかつて一世代を風靡した「映画"禁じられた遊び"のテーマ曲」である「ロマンス」ではないでしょうか。でました!きたきた!という世代の方もおられるかも?

 

そこで今回は同じようなアルペジオパターンで、つまり3連符のアルペジオ上にメロディが浮かび上がるタイプのアレンジをご紹介します↓

という感じになりました。

 

 

ところで、ちょっと話はそれますが、前回のカントリースタイルのアレンジにおいて既にお気付きの方もいらっしゃるかと思いますがこの演奏(および前回)では拍子が原曲「3拍子」から「4拍子」に変更されています。

 

メロディやコードの中身は変えずに、リズムのパターンだけ変えるということですね。

ただ、拍子を切り替えること自体がよく分からないとか、メロディの節回しをちょっと変えざるを得ない部分が出来てくるなど、不慣れな方には出来るようで出来ないことになるかも知れません・・・。

 

反対に、自然に出来てしまう人もいるでしょう。そうでない方も、何曲かリズムがアレンジされたバージョンを聞くなかで消化できることかと思いますので、あまり心配せずにお進みください。

 

さて話を戻しまして、奏法的にはクラシックギターの基本である4フィンガーのアルペジオということになります。

ポイント1:

右手は親指と、それ以外の3本指(i=人指、m=中指、a=薬指)でのアルペジオパターン。

 

ポイント2:

親指はベース音を、imaアルペジオではコードを、同時にaはメロディを兼ねている。つまり、最も高音弦側を弾く薬指がメロディを担当する。

 

ポイント3:

この場合メロディを弾く薬指は、アポヤンド奏法といって、たとえば①弦を弾いた場合は次の弦である②弦にもたれかかって止める(空中に指をそらさない)という弾き方が出来るとベター。どうしてかというと、音量音質的に他の指の音と差別化することで、曲の要であるメロディを浮かび上がらせることが出来るから。

最後に、今回のアレンジ、お気づきでしょうか?メロディが「ソソラソ~」ではなく「レレミレ~」に移動しています・・・。

 

そうです、キーを変えてあります。オリジナルC(ハ長調)がG(ト長調)に移調してあるのです・・・。

 

この話については次回、詳しくお届けしたいと思います。


前の記事<<「この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策(4)」>>次の記事

「この曲どう料理する?ギタリストのアレンジ術40策」目次