四和音まで来ればあなたも変われる!
あなたは、せっかくギターを手にしたのだからいつかは自分の曲の1つでも作ってみたいと思ってないでしょうか?あるいは、ジャズをはじめ今や流行りの歌謡曲にさえ当たり前のように出てくるテンションコードを自在に使いこなせたらいいのにと思ったことがあるのでは?
これまでこのブログシリーズでは、三和音について、メジャートライアドを中心に解説してきました。次はいよいよ四和音です。
実はこの四和音を深く知るところに、上記のようなことが出来るようになる糸口があるのです。
四和音まで来ればあなたも変われます。それくらいこの四和音には音楽の仕組みや魅力についての秘密がたくさん詰まっています。そんな四和音もあくまで三和音という基礎の理解が不可欠であるのは言うまでもありません。三和音がまだ未消化状態だと思う方は前回までの記事をご参考に。
モーツアルトは3歳にしてトライアドを理解していたと言います。三和音の理解無しに四和音を学ぶことは土台のない家づくりのようなもの、ましてやテンションなどの微妙で甘美なコードの秘訣は永遠に霧に包まれたまま暗礁に乗り上げることでしょう。
たとえば数学の話ですが、点と点とを線で結んで図形を作るとき、2点だと線、3点だと平面、4点だと立体になります。音楽もこれと非常によく似ています。つまり、四和音これでコードが完成します。4音あれば完全な機能を持つようになると言えます。ある曲の中で、三和音が3つ4つ出てきただけでは微妙ですが、四和音が2つか3つ出てきた時点で、ほとんどの場合その曲の音階もしくはキーは自ずとはっきりします。
四和音を学ぶことで開かれる5つの扉
四和音をしっかりと学んでゆけば、次のようなことが出来る道が大きく開かれることでしょう。
1.曲作りが分かるようになり作曲もできる(機能コードの使い方及び調が分かる)
2.テンションコードが見えてくる(コードにどんな音を加えてゆけるのか分かる)
3.自分でメロディを作ったりアドリブする能力が上がる(スケールとコードの関係が分かる)
4.あらゆるジャンルに対応可能となる(クラシック、ジャズ、フラメンコ、ロック、ブルース、その他のポピュラー音楽全般)
5.演奏技術の向上に役立つ(指板が見えやすくなる、左手のスキルアップにつながる等々)
このように非常に大きな鍵となるのが四和音なのです。まだまだコードは難しいと感じてる方から、四和音と聞いた時に今ひとつピンと来ないという方まで、これを学ぶ前にギター人生を断念することだけはしないよう願う次第です。
四和音に関連してマスターしたい音楽用語
ここではダイヤトニックコード、ファンクショナルコード、トニック、ドミナント、サブドミナント、メジャースケール、マイナースケール、チャーチモードそしてドミナントモーション、トライトーン、セカンダリードミナント、マイナーダイヤトニックなど専門用語も増えてゆきます。
これらの意味するところを学びながら、実際にどのように使うかを解説してゆきますが、まずは四和音の種類とその構成音を確認するところから始めましょう。
ここで四和音とは、1度3度5度7度の3度重ねを4回行ったコード、いわゆるセブンスコードのことを指しています。1度3度5度に7度以外のもう一つの音が加わって作られるコードもありますがそれらに関してはまた別の機会に扱いたいと思います。
ギター四和音を習得するための3つの基本コードフォーム
最後に、ギターで四和音つまりセブンスコードを作って弾く際に基本となるコードフォームを3つ挙げておきます。次回からはこれらのフォームから始めて、7度音程を加えたり、3度や5度の音を変化させたりして実用的なセブンスコードの作り方を解説してゆきます。
さぁあなたはどちらの道を歩んでいきたいですか?
「四和音を学ぶことでこんなに出来ることが増えました」それとも、
「四和音?…細かくは知らないですけど…え?最近ギターうまくなってるかって?…そ、そうですね、ど、どうかな(汗)」