コードを学ぶことで得られる5つの能力:知識ゼロからのギターコード攻略(1)

コードを学ぶことで得られる5つの能力

Stroke

新しい連載を始めます。

 

「知識ゼロからのギターコード攻略」と題して、コードの種類や作り方、あるいは押さえ方のポイント、ギター指板上のフォーム、コード進行およびコードの変え方等々を扱います。実際に様々なスタイルでギターを弾くときに役に立つコード理論講座です。

 

コードが全く初心者の方をはじめ、よく分かっているという方には音楽理論の整理として、またギターに限らずコードの勉強がしたい方などにも、実践に活かせる理論的枠組みをご紹介できたらと思っております。少々長めの連載になるかと思いますが、ぜひ全回ともギター抱えつつじっくりと読んでみてください。

 

 

最初に、コードを学ぶとどうなるかについて考えてみたいと思います。あなたはこれまでに、いろんなコードを覚えたり実際に鳴らしてみたとき、その押さえ方のフォームやコードの名前、数字など、何かと秘密が隠されているように感じたことはありませんか?あるいはコードについて理論まで深く学んだところで知識が少々増える以外、一体何か得になることがあるのだろうかなどと思ったりしませんでしたか?

 

そこで、コードを攻略することがどれ程の恩恵になるのか、いくつか例を挙げてみたいと思います。

 

◇様々なコードの違いを理解しまた音で識別できる

◇音程感覚が良くなる

◇指板上の音を覚えるのに大きなプラスに

◇弾き語り等伴奏をギターで弾く時に自由度が増すかつ即興的にアレンジしてコードが弾ける

◇アドリブソロやリードをとる時に大きな助けとなる

◇スケールが使い分けられるようになる

◇耳コピ力UP

◇作曲編曲のスキルのかなめを手に入れることになる

◇クラシックやソロギターで曲を弾く時の演奏能力にプラス効果

◇ピアノなど他の楽器でも応用して弾けるようになる etc.

 

と、ざっと挙げてみただけでもこれくらい出てきます。演奏や作曲、アドリブなど実践的な面で大いに役に立つのがこのコードに関する音楽理論と言えます。ギターの指使いやコードネーム、フォームは知っていても中身の音が何か分からないという人にとっては、コードの理論を学ぶことが、自分がギターでを弾いている音の理解を助け、より説得力のあるギター演奏につながることになるでしょう。また他の楽器や音楽の教科書などで理論は少々分かってはいるものの、ギターの特性を知らないがゆえにギター特有のサウンドの魅力を実現出来ずにいるというケースにも、ギターコードを学んでゆくことが道を開いてゆくことになるでしょう。

 

整理してみますと、音楽をやるときに非常に重要な能力を育むのに大きく役立つということになります。コードを攻略することで次の5つの能力があなたに根付き育ってゆくことになるでしょう。

 

 

1.コードやメロディなど聞こえている音が識別できるようになってくる

 

2.その音をギター指板上にイメージしやすくなって探せるようになってくる

 

3.即興的にコードを変化させたり入れ替えたりでき、作編曲が出来るようになる

 

4.メロディを作る、変化させることができるようになり、アドリブ能力が高くなる

 

5.ギター演奏能力が全体的にレベルUP

 

 

いかがでしょうか?コードについて一つひとつ学びながら、それ自体が興味深く面白いだけでなく、それによって得られるものは実に強力だと思いませんか。

 

この5つのお宝を獲得できるということをしっかり念頭に置いて、はじめましょう。

 

少しずつ、繰り返し音を鳴らして味わいながら、指と頭と感性と心を働かせて取り組んでみてください。

 

 

まず今回はつぎのコードの確認からです。

ギターコード入門の5つのメジャーコード

C

まずは、アコギを手にした入門の段階で誰もが覚えるであろうメジャーコードを5つあげてみます。上はC、下はDですね。

D

アルファベット順に並べてみます。C、D、と来て次はE。ちなみにFは省略します。なぜなら、フォーム的にはEと同じだからです。ここで「?」と思う方は、Eのコードを人差し指無しで押さえてみてください。もう、おわかりですね。言ってみれば、0フレットをセーハしたものがE、1フレットをセーハしたものがF、ということです。

E

そしてGです。開放弦をたくさん含めます。

G

最後に、Aです。同じフォームで出来るBは省略します。

A

次回はこれらのギターコードのフォームを用いてコードの基本について解説してゆきます。(続く)



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