音楽理論も学べます

音楽理論のレッスンのようす
音楽理論のレッスンのようす

ポピュラーのコードストロークと単音弾きやアルペジオの基本を修了された中級者で、音楽理論を学び始めた生徒さんも来られています。先日も、ダイヤトニック・コードをレッスンしました。


音楽の理論を学ぶことは、じつに面白い!


なぜなら、考えもしなかった発見があるからです。音楽に数学的な法則性が秘められているとは驚きだ!ドレミの7音と12の半音階というツールを発明したのは一体誰なのか?と思った人は私だけではないでしょう。

また、分かれば分かるほど演奏・アレンジ・作曲の役に立つのが理論だと実感します。そればかりでなく、とはいえ理論はあくまで理論であるというのもまた然りです。音楽が奏でられるその実際の場で、感じる美や感動は理屈を超越している、言いかえれば理論に適っているからと言って聞くに良い曲とは限らず、ルールに反するコード進行の方がおもしろかったりするというのが常です。これは音楽の世界に限った話ではなく、普遍的な人生訓にさえ思えてきます。

 

レッスンを行う立場からすると、ただ単にテキストに沿って解説すればいいというものでもないのがこの理論であります。なぜなら、耳が音楽的にどのくらい開発されているかその度合いや広さなどはレスナー個々において個人差があり、理解だけでなく耳の成長を見ながら進めなければならないからです。レスナーの音楽的な耳の発育段階によっては、4和音(セブンス)やテンションの入ったコードを次々と鳴らすことは簡単ではないようです。耳が鍛えられ洗練されてくるのに従って、理論も演奏に直結したものとして消化できるようになるというのが本当ではないかと思うのです。